イケメンたちとの飲みが重なり……

昨年はやたらイケメンと飲みましたね、世界各国で。

もちろん、プライベートではなく仕事で、バラエティ番組『世界頂グルメ』のロケでね。

中島健人君やジェジュンとの韓国飲みにはじまり、今年3月の最終回ではEXILEのTAKAHIROさんとドイツへ。

最初は「いくらイケメンが相手でも仕事だし。そんなに楽しくないでしょ」と思っていたんだけど……。

実際にやってみたら、これがもう、すんごい楽しくてビックリ。

やっぱりね、シンプルにキレイな男性と飲む酒は美味い。

隣に座るだけでも最高なのに、お互いの目を見て、語り合い、ぐんぐん距離を近づけていくわけですから。

そりゃあ、佳代子の内に潜む“ホルモンの鼓笛隊”も大騒ぎ。心の底から「芸能界に入って良かったぁ♡」と思いましたからね(笑)。

飲んだ翌朝は二日酔いのせいで便器を抱きしめながら嘔吐。

それでも、その日の午後は果敢に飲みロケを続行。

イケメンパワーでなんとか乗り切った、一泊四日のドイツロケ。

あれが楽しいのは期間限定っていうのもひとつの理由なんだろうな。

ロケが終了すれば、夢の時間も終了。終わりが来るのがわかっているからこそ、どっぷり夢の世界に浸れるというか。

実際の恋愛はいつ終わるかわからないし、「どっちが終わらせるのか」とか、「絶対終わるに決まっている」とか、素敵なことばかりじゃないのがもうわかっているから。

良いことよりも悪いこと、面倒臭いことばかりが先に思い浮かんでしまうから。

始めることができないし、始める気持ちにもならない、それが50代の佳代子のリアルな心境なのだと思います。

イケメンと飲んだ大久保が直面したのは……
イケメンと飲んだ大久保が直面したのは……
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その最たる例が、今年の正月に参加した同窓会ですよ。

高校の同級生が集まるっていうから「じゃあ、私も」って参加させてもらったんだけど。

そこには、かつての一軍男子生徒もいてね。

その一人が私の隣の席へ。

高校時代は一度も話したことがないのに、いきなりの「佳代ちゃん」呼びで、それはもうフレンドリーに話しかけてくるわけですよ。

「すごいなぁ。昔はカバだのブスだの言われて、砂消しとか投げられていたような女の子が、芸能人になったというだけでこんなにもチヤホヤされるんだなぁ」と思いつつも、決して悪い気はしなくてね。

あの頃は経験できなかった一軍男子との時間を楽しんでいたんですけど。

気づけば、会話がだんだんウェットな方向に。

さっきまで、ポンっと私の背中を軽く叩くだけだったその手にサワッとなでるような湿度が宿り、「佳代ちゃんは、酔ったらどうなるの?」なんて質問が増え始め……。

「あれ、なんかこれ“同級生”の枠からはみ出てない?」と感じた瞬間、私は思ってしまったんですよね。

「あ、無理かも」って、「ちょっと気持ち悪いかも」って。

これが30代〜40代前半の私だったら「嬉しい」と思っていたはず。

なんなら、ちょっとした過ちも犯していたかもしれない。

でも、50代の佳代子はそう思えない。それが、なんだか悲しかった。